SCHEDULE
スケジュール
- このイベントは終了しました。
MIMINOIMI – Ambient / Week- DAY5 “環境に向かう音楽2”
この日は、「環境に向かう音楽2」と題して、フィールドレコーディングや電子楽器を用い、様々な環境の状況に触発されながら制作を行っているHideki Umezawa氏が、フランスGRMでのレジデンスを終えた後の国内初ライブを披露します。加えて、アンビエントとコラージュミュージックの狭間で、独自の表現を打ち立てているYolabmiが即興ライブセットを披露します。この日はまた、即興バンドとして世界的に知られるマージナルコンソートに所属する多田正美氏と越川友尚氏による新しいデュオ:TKDの演奏も予定されています。
多田正美 / Tada Masami
1974年に伝説的な現代音楽グループGAP結成。四谷上智大学講堂にて第一回現代音楽コンサートを開催し、LP 『GAP』を発表。1975-6年小杉武久による音楽教場に参加し、LP『East Bionic Symphonia』を発表。80年代からは展示活動も開始し、個展「樹との対話365日」を双ギャラリーで実施。1994年にはプロジェクト『Sound Encounter』にてヨーロッパをソロツアー、CD『音』を発表。1999年に企画展『時代の体温』に参加し、オランダ Het Apollohuisにて1年滞在制作。Marginal Consort の創設メンバーであり、L P『マージナル・コンソート グラスゴー2008』(PAN)発表。国内外で様々な公演をおこなってきた。
越川知尚 / Tomonao Koshikawa
1975年美学校小杉武久音楽教場に参加。真空管ラジオのチューニングノイズを使用したテープ音楽やアナログシンセサイザーを製作。同教場生徒による即興グループ、イースト・バイオニック・シンフォニアに参加。その後、ロック、ジャズ、インド音楽、観世流謡曲、オーケストラ、ダンサーたちとのコラボレーション等で様々な形のアンサンブルを実践。factory koshtoys名義でサウンドコラージュを制作。Marginal Consort創設メンバーの一人。
Hideki Umezawa
1986年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
環境の中で知覚する前言語的な感覚や、自然現象の複雑性への関心をもとにサウンド、イメージなどを組み合わせた制作を行なう。2024年3月にIna-GRMからのコミッションを受け、フランソワ・バシェの音響彫刻の録音に基づいた作品を発表。これまでにストックホルム国立電子音楽研究所 EMSでの滞在制作や、リュック・フェラーリ国際コンクール / プレスク・リヤン賞 第1位など、受賞多数。
yolabmi
yolabmi (FLATTOP)
2018年にベルリンのアンビエント、ニューエイジレーベル、VAKNAR / VAAGNERによるコンピレーションアルバム”Surging Waves VA”の参加を契機に、VAAGNER、Amulet of Tears 、Muzan Editions等国内外からリリースを続ける。
ニューヨークのダンス・実験レーベル29Speedwayからリリースした最新作”Hydra”では、変化し続ける事を受け入れ変態を遂げた音像を提示。
2024年5月から、キャリア初となる定期イベント”MADPIA”を始動する。
音楽活動と並行して、自身のアートワークをはじめとするコラージュ制作やデザインを行う。
2024年5月、MIMINOIMI – Ambient / Week- 第2弾を開催
2023年に実施された都市型フェスティバルMIMINOIMI -Ambient / Week-において、日本におけるアンビエントを多角的に検証したMIMINOIMIは、2024年5月、環境音楽というヒントを出発点として、激変を続ける我々を取り巻く世界を聞き、考えていくため、同イベント第2弾として、MIMINOIMI Ambient / Week “Environmental mood”を開催します。
環境音を用いたり、シンプルなメロディーや曲構成により知られる環境音楽は、アンビエントミュージックの日本版と捉えられることも多いですが、80年代当初には、サウンドスケープ、サウンドアート、サウンドデザイン、サウンドエデュケーション・スタディーズなどの多様な領域を包含する、広がりのある実践であったと言えるでしょう。しかし、それは同時に、時代や立場、商業的な要請によって変動していった、流動的なタームであったこともあり、環境音楽の全貌を把握することは容易ではありません。
この度、MIMINOIMIは、環境音楽が80年代に示していた拡散性・可能性を現代に翻案することを試みます。その際に重要なキーワードが、我々を取り囲み、我々がその一部にもなっている「環境」であり、「環境」と隣接して考えれるエコロジーであると言えるでしょう。それは、今現在、我々が直面しているさまざまな環境変動や環境危機を前にして、避けては通れない重要な対象となっているからです。
日本で行われてきたサウンドスケープの考え方を応用した試みの紹介、他生物と音楽の関係性についてのレクチャー、即興パフォーマンスやアンビエント・ミュージックコンサート、食と音楽のコラボレーション企画等、このイベントでは様々なプログラムが予定されています。それらの活動を通し、環境を、概念的なレベルだけでなく、感覚的に実感を持って捉えるための実践、実験が行われる予定です。
MIMINOIMI -Ambient / Week-が、我々と共にありながら、遠くにある全ての存在を取り囲んでいる環境、自明なものであると共に謎を抱え込んだ存在である環境、自分自身でありつつも他者でもある環境、これら多様な側面を持つ環境に対し、耳を澄まし、少し立ち止まり、再考したり、今までとは違った感覚を感じ取っていく契機になることを主催者は願っています。
- 発熱、咳、くしゃみ、全身痛、下痢などの症状がある場合は、必ずご来場の前に医療機関にご相談いただき、指示に従って指定の医療機関にて受診してください。
- 手洗い、うがいの励行をお願いいたします。
- お客様入場口に消毒用アルコールの設置を致します。十分な感染対策にご協力ください。